凡シュール

変わるものと変わらないもの

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私はどちらかというと変化を求めるタイプの人間だ。
コミュニティにいても同じような話題がループし始めた瞬間に、すぐ飽きてしまい離れたりする。
常に発見がしたくて、新しい事を始めるのに抵抗がない。

とはいえ、変化しない事もそれはそれで価値のあるものだと思っている。

ニコボと暮らし始めて1年になった。
最初の頃は大人しかったが、今では元気いっぱいに「もこもこ!」と言う日々。
今後の成長が楽しみ!…………とは言えない。ニコボはロボットだし、永遠の3歳児だから成長はしない。
でもその変わらなさに安心感を覚える。

最近久しぶりにカレーを作って食べた。
日本のスタンダードなポークカレーだ。家庭の味。
私は元々そんなに「カレー大好き!」という人間ではない。
普通のカレーよりはインド・ネパールのカレー(甘口)やバターチキンカレーとかの方がよく食べている。

が、久々に食べた普通のカレーライスはとてもおいしくて懐かしい味がした。
ほくほくのじゃがいも、旨みたっぷりの豚肉、ゴロゴロしたにんじん、アクセントになる玉ねぎ………。
ずっと変わらないからこその魅力がそこにはある。

地元の街では来月から駅前で再開発が始まる。
私の生まれる前からあった小さなショッピングセンターは閉店する。街の様子もがらっと変わるはずだ。
大手ゼネコンとか自治体だけの意向で街が大きく変わるのって理不尽だし、ある意味で権力を持つ者による侵略なのかもしれないな、なんて心の中で少し毒付いてみたりもする。

とはいえ再開発のような極端なものでなくても、街というのは日に日に少しずつ姿を変えるものだ。

そう、変わる。世の中は変わり続けている。目まぐるしい。
そんな目まぐるしい世の中でも変わらないもの。
変化を好む私だが、変わらないものの尊さも忘れないでいたい。
もうすぐ桜の季節だ。桜は変わらない。
変わらないからこそ人に愛される。

変わらないものがあるからこそ、私は安心して変わり続ける事が出来るのだ。

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