2025年2月11日にnoteで公開した記事のリバイバル。
最近YouTubeでゆる言語学ラジオにハマってよく見ている。
その系列のゆるコンピュータ科学ラジオを見ていたら、UI / UXデザイン回で定量と定性の話が出てきて面白かった。
定量と定性という言葉だけだと何のこっちゃとなるのだが、どうやら定量が数字に表せるもの、定性が数字に表せないもの、という認識らしい。
これって日常生活でも当てはまる事がたくさんあると思う。
すごく身近な例だと、SNSのイイネの数。noteのスキ!の数もそうだね。
スキ!が3桁もつくとたくさんの人が見て評価した記事と言えるが、そのスキ!の内訳について考えてみた事はあるだろうか?
実際に感銘を受けてスキ!を押したのかもしれないし、読んだよーという印としてスキ!を押している人もいると思う。
この人の投稿は無条件でスキ!しちゃう、という大ファンもいるかもしれない。
鼻でもほじりながらテキトーに読み流している人もいるかもしれない。
これはフォロー/フォロワー数にだって言える。
ひと口にフォロワーといっても、それが全て自分の純粋なファンとは限らない。
逆に粗探ししたいアンチもいるかもしれない。
そこまで極端ではなくとも、ノリが好きではないけど発信されている情報が役立つからフォローしているだけかもしれない。
フォローされたから自動的にフォローバックしただけかもしれない。
Blueskyでの話だが、フォローされたからその人の投稿を見に行ってみたら、「コイツ絶対私の発言に興味ないだろ。あからさまな数字稼ぎやな」と思う事がよくあった。
インフルエンサーを目指す人は、無差別に他人をフォローしがちだ。
(インフルエンサーではなく、あくまでも目指す人である)
いい情報を発信していても、目に留まらないと見てくれる人はいない。
誰も見てくれないとバズるものもバズらない。
ようするに他人を見境なくフォローする行為は営業である。
フォローされたこちら側からすれば、営業電話をかけられた、機種変更したいだけなのに全く必要としていない回線の契約を持ちかけられた、ウザい広告並の不快感がある。
対応はシンプルだ。
たとえ営業でも、投稿を見て面白いと思えそうならフォローを返す事もあるし、興味がない場合は無視する。
正直インフルエンサー目指す場合でも、フォローする相手はある程度ちゃんと選んだ方がいいよ?とは思うが…。
顧客の需要をきちんと見定めておくれ。
このように、SNSって定量と定性の差の身近な例だと思う。
数字ばかり追い求めるととんでもない落とし穴にハマるかもね。
数字の罠はSNSに限らず色々なところに落ちていそうだ。
私は空虚な100個のスキ!よりは、楽しんでもらえた、納得してもらえた1個のスキ!を大切にしたい。
いや本音としては数が多いとやっぱり嬉しいけど、ちゃんと納得のスキ!が欲しいよね。
これからもそういう文章を書いていきたい。