凡シュール

鼻が痒い

凡シュールのエッセイ

気圧め。
まあ台風が伊豆諸島のあたりにいるんだ。
低気圧に苛まれても仕方ない。

頭痛に悩まされ、眠れば短時間で目覚め、胃の辺りは気持ち悪く、頭も働かない。
そんな状態だ。

とはいえ東京〜銀座に買い物に行ったり表向き精力的に活動はしている。
銀座といってもお目当てはロフトだが。

昨日の謎エピソード

銀座に行くために電車に乗り、とある駅(△△駅としておこう)で急行の待ち合わせをしていた。
のんびり座っていたら突然おばちゃんが乗り込んできて、私に話しかけてきた。

「〇〇駅(に行くの)って反対(のホーム)?」
〇〇駅は…反対ではない。
別の路線である。

△△駅は私が今乗っているA線と、そのおばちゃんが目指す〇〇駅を通るB線の2つの路線が通る駅だ。
B線への乗り換えホームは、エスカレーターで降りた先にある。

しかし私も突然聞かれた事により若干パニックになっている。
咄嗟に「この路線の反対ではなく乗り換えが必要だ」と言えない。
ちょうど目の前にB線への乗り換え案内看板があり、エスカレーターで下に降りる案内が目に入った。

私はまずおばちゃんの「〇〇駅って反対のホーム?」の回答として、咄嗟に首を振り否定のジェスチャーを示す。
それから乗り換え看板を指し示しながら「エスカレーター」とだけ連呼した。

おばちゃんは小首を傾げながらどこかへ言ってしまった。
果たして伝わったのか伝わっていないのか。
おそらく伝わっていない。

結果、私は急行待ち合わせ中の電車内で「エスカレーター!」とだけ何度も叫ぶ不審者になってしまった。

そもそもホームにいるならまだしも、わざわざ停車中の電車に乗り込んで、しかもわざわざ私に聞いてくるというのは何事なのだろう。
電車内には私以外にも普通に人がいる状態である。
わざわざ私をターゲットして尋ねる意味とは。

確かに、私は人にやたら道を聞かれる属性はある。
しかし電車に乗り込んでまで聞かれたのは初めてである。新パターンだ。

「なぜわざわざ私に聞くんだ…」となる。
より確実性の高い駅員に尋ねてほしいものである。

道を聞かれる度に思うのだが、その後どうなったかを知りたくなるものである。

去年のクリスマスイブに道を聞いてきたおじいさんは無事に目的地へ辿り着けたのか。
今年のGWに財布とスマホを忘れて所持金100円だった横浜のおじさんは無事に帰宅出来たのか。
電車の乗り換えを聞いてきたおばちゃんは無事に〇〇駅に辿り着けたのか。

夜もやる気が起きないので、近所のファミレスで食べる事にした。
が、隣の卓のおばちゃん達が落胆の様子である。

漏れ聞こえる会話は「はぁ…飲酒運転なんてさ…だめだよ…何でやっちゃうの…」「ライブは払い戻しになるのかな…」「yahooニュースとかに載るのかなぁ…」
「受け止めきれないよこれは…」「どうなるんだろう…」

何だか妙に耳を引く会話である。
一体今度はどこの芸能人がやらかしたんだろうと思いつつ、耳を傾けてみる。

本人達には大変申し訳ないのだが、尋常ならざる落胆っぷりは側から見てる分には滑稽で少し面白い。
当人の悲劇は他人からしたら喜劇、とはこの事なのだろう。

気になったので帰宅してから夫と一緒に調べてみたのだが、エレカシのドラムの人の話だったようだ。
ファンというわけでもないが、思ったより知ってる人だった。
Yahooニュースにも思いっきり載っていた。

エレカシとなると、ファンの年季も相当なものだろう。
長年応援してきたのにこんな事になるとは、ファンとしてもかなりのショックだろう。
おばちゃん達には心底同情する。
笑いそうになってて正直すまんかった。

ちなみに夫曰く、ファミレスの別の卓ではマルチの勧誘らしきものが行われていたらしい。
若い青年と2人の勧誘する人間。

たかがファミレス、されどファミレス。
色々なドラマが繰り広げられているようだ。

マルチ商法といえば、私も昔勧誘された事がある。
飲み仲間の人に酒の席で勧誘された。
説明を冷静に聞くとめちゃくちゃねずみ講な仕組みなのだが、いかんせん飲みの席である。

私も「めっちゃ儲けてあそこのタワマン買いましょうよ!」と乗り気でバカな相槌を打つ。そこからの乾杯。
散々夢を語り合い、楽しい飲み会になった。
「また後日、勧誘受けるか回答します〜」と笑顔で解散。

後日、丁重にお断りした。
それ以来その人と会ってないので、以後どうなったのかは不明である。

なんか変なエピソードトークだらけになってしまった。
残念ながらどれも実話である。

今日も頭が痛い。
外に出てみたら花粉なのかやたら鼻が痒い。
くしゃみも頻繁に出る。

…まあ出来ることからやろう。

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