凡シュール

噛み合わない日

凡シュールのエッセイ

昨日は全てがなんだか噛み合わない1日だった。

買い物の寄り道でガチャガチャショップを覗き、1回だけ回す事にした。
小銭を入れてハンドルを回す。
…カプセルが出ない。

お金は確かに金額分入れたはずである。
下手に力を入れて回したら壊してしまいそうだ(実際ハンドルを変に回してしまい壊しかけた事がある)。
仕方ないのでスタッフを探すが、いない。
スタッフルームの扉に張り紙がしてあった。

「ガチャガチャに不具合など起きた場合はお手数ですが下記電話番号に連絡してください」
…本当にお手数だな。

電話をかけると目の前の扉からスタッフさんが出てきた。
問題のガチャガチャ台まで移動する。
「これなんですけど…」

店員さんがちょっとハンドルを捻ると、
「ごとっ」
普通に出た。

どうやら私のハンドル回し力が足りなかったらしい。
こうもあっさり解決すると若干気まずい。
お互い微妙な空気のまま、お礼だけボソボソと言ってその場を後にした。

スーパーに着いて買い物メモを見ようと思ったらどこかに落としたらしい。
余談だが私は買い物メモはに書くようにしている。
スマホだとメモアプリを開いたりと面倒だが、紙ならさっと取り出せばいいからだ。

なおどこかに落としたので取り出すものはなかった模様。
結局スマホでレシピを確認しながら必要な物を買った。

小松菜を買ったつもりがほうれん草だった。
セルフレジで気付いたがもう遅い。
まあほうれん草も小松菜もたいして変わらないだろう。

スーパーを出るとが降っていた。
こういう時のためにがバッグの中に…

ない。

どうやら入れ忘れたらしいなと、仕方なく雨に濡れながら家路についた。
帰宅して買った物を冷蔵庫に入れようとしたら…

なんと折りたたみ傘を手に持っていた
思わず「えぇ!?」と声に出た。
今年1番びっくりしたかもしれない。

どうやら家を出る時に傘をバッグに入れようと手に持ち、そのまま存在を忘れていたらしい。
つまり傘を手に持ちながら雨に濡れていた事になる。
間抜けが過ぎる。

そんなめちゃくちゃな1日だった。
エッセイに書くネタが出来たと内心ほくそ笑んだのは否定しないが、ネタ作りのためにわざとやったわけではない。ガチである。
ガチの間抜けをやらかした1日であった。

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