凡シュール

まる子と肉とサーティーワン

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昨日は本当にこれでもかというほどやる気がわかず、結構だらだらして過ごした。
仕方ないので漫画を読んだ。
そしてとうとう『ちびまる子ちゃん』18巻まで読み終わった。

読み終わった感想は、初期は面白かったけど後期はうーんと思う話が多かった、といったところか。
通しで読んで思ったのは、9巻あたりから作品の性質が大きく変わったと思った。

初期はエッセイ漫画として描かれていて、まる子もさくらももこ自身の投影として描かれていた。
しかし9巻あたりから徐々にまる子がまる子というキャラクター化していってるように感じた。

まる子の度が過ぎたワガママが目立つようになったのもこの頃からかな。
ほっこりというよりは、苦笑いするようなエピソードが増えていったように思う。

倫理観が良くも悪くも昭和だったので「これ今だったらめっちゃ炎上してただろうな…」みたいなエピソードも結構ある。

それに合わせて、同級生のキャラクター化も強化されていったように思う。
藤木が卑怯キャラとして徐々に固まっていったのもこの頃だろうか。

昔アニメで流れてた「ひきょうの歌」がやたら頭にこびりついているので、藤木イコール卑怯で私の記憶も固定されてたのだが。
作品をよく読むと、藤木は言うほど卑怯ではなかった

なんなら永沢の方がよっぽど卑怯だった。
というか藤木は結構理不尽に卑怯呼ばわりされていた。

調べてみると当時からそのあたり指摘してる人は多かったようで、なんなら不快という意見もわりかしあったようだ。

ちょうど9巻の頃というと、まる子がブームになりさくらももこ自身がかなりの多忙になった時期と重なる。
まあ色々大変だったんだろうなと思う。

なんか初期はエピソードありきでストーリー描いてたのが、後期はキャラクターありきでストーリー描いてた感がある。
だから初期と後期では作品の性質が異なり、「初期の方が面白かった」という意見がネットに結構あったのも納得かもしれない。

初期から独特の毒がありそれが面白さの理由だったのが、後期はその毒があまり良くない形に変容してしまった感があるな。
まあそんな後期も時たま面白いエピソードはあったけど。

そして彼女が亡くなった後に出た18巻

彼女の弟子のような方が、さくらももこの遺した脚本をもとに漫画化したようだが…
独特の毒が完全に抜け落ちていた

悪くはないんだが、どうしても「良く出来た二次創作」にしか思えなかった。
やはり『ちびまる子ちゃん』はさくらももこの作品だった、という事なのかもしれないな。

それにしてもエッセイストとしての才能は凄いと思う。
ちびまる子ちゃんのエピソード間に挟まるおまけエッセイが面白いのなんの。
エッセイ読んだ事なかったけど読んでみたくなった。

まあ『ちびまる子ちゃん』の感想はそのうちまた別記事でもっとちゃんと書く事にしよう。

次読む漫画は何にしようかな。
ONE PIECE』でも読み返して、最新まで追いつこうか。
なんかえらい事になってるみたいだし。
今読み返したらまた新しい発見が色々ありそうなんだよな。

夕飯は近所のステーキハウスに行った。
これぞ肉!という感じですごくおいしかった。

帰りはサーティーワンでアイスを食べた。贅沢。
ただ、数年ぶりに食べたキャラメルリボンの味が変わってしまった気がする。

VRoidの勉強も少しやった。
基本操作は何となく分かった。
Tシャツのバリエーション作るだけでも面白そうだな。
次はテクスチャ変えまくってオリジナル感出す勉強。

外ではとうとう蝉が鳴き始めた。夏本番か。
早く終わってくれ。

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