凡シュール

享楽主義者の戯言

凡シュールのエッセイ

2021年4月20日にnoteで公開した記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。

この文章、淡々と綴ってるし一見前向きなような感じはするのだが、半分心が折れてた時期だと思う。

模写からオリジナルへ繋げる方法が全く分かっていなかった。

当時の私は「分かった」とは言っていたが、確証も持てず、このまま進んでいいのかが分からなかった。

だから分かったのにやる気が起きないとなっていた。

将来の夢。目標。志。

この世にはこういった眩しいものが溢れている。

みんな”何か”になりたがる時代。

それに向かって切磋琢磨する人々はなんて美しいのだろう。

そんな者達への憧れが皆無と言えば嘘になる。

なんなら憧れまくっている。羨ましいものだ。

努力。私とは無縁な言葉だ。

よく書いている事だが、私は時たま努力家と言われる時がある。

いやいや。単に楽しいと思う事しかやっていないだけだ。

自分が嫌だ、辛いと思う事だったらまずやらない。

さて、最近の私だが。

寝たい時間に寝て起きたい時間に起き、腹が減ったら飯を食い、あとは小説を読みゲームをし、自宅でスポーツ観戦をし、深夜ラジオを聴き…。

言ってしまえば怠惰を極めている

普通「このままではいけない」という感情がわいてきそうなものだが_というか少し前の私なら確実にそう感じ焦っていた_今の私は別にこのままでいいかなと思っている。

どうせそのうち絵が描きたくなったらまた描くようになるだろうし、何か創作的な事がやりたくなったら少しずつやるだろうと。

永遠にその気にならなくても、まあそれはそれで。本の虫として生き続けるのもありだろう。

今の自分が無理してやらなくても、選択肢は未来の自分に委ねてやるよと。そういった感情なのである。

肩の力が抜けたという表現が正しいのだろうか。

別に誰に強制されるでもなく自分のやりたいと思う事をやればいいし、今やりたくないと思う事を無理してやるもんでもないなと。

もちろん将来的にやりたい事の為に多少今の自分を犠牲にする局面はあるかもしれないが。

まあ基本はその時その時で楽しいと思う事をやればいい。

例えば私なんか、絵でオリジナルを作りたいなと思いつつ模写ばかりしてしまう。

昔はオリジナルの描き方というものが本気で分からないだけだったが、今は分かる。

世に出回っている絵で自分が好きなものをパーツごとに組み合わせながらも、段々と自分の好みにカスタマイズしてブラッシュアップしていく。そうすればオリジナリティになっていく。

だからオリジナル絵の描き方はもう分かる。だがやる気が起きない。だから模写ばかりしている。まあそのうちやる気になるだろう。そんくらいの考えだ。

将来的にやりたい事をいつかやると思ったまま不慮の事故などで死んでしまったらどうする?

そんな恐怖と戦っていた時期もある。確かに死んでしまったらそれまでだ。

しかし、まあその時はその時でしょうがないなと思ってしまうようになった。

人間の人生なんて所詮長くても100年ちょい。どんなに偉い人でも、大富豪でも、それは変わらない。空を見上げたら己のちっぽけさに心がぽかんとするものだ。

ちっぽけな人間の些細な人生。やりたい事全部やれました!と完璧に終われる人なんて一握りもいないんじゃないか。

結局そんなもんだ。

だったら結局やりたい事をやって死んでいくのが正しい生き方なんじゃないか?と思う。享楽的思考。

”後悔のない人生”を送りたいなら、その時その時でやりたい事を全力でやったほうがいいに決まっている。

どんなにくだらない事でも、傍目から見て怠惰でしかなくても、本人が「悔いのない人生だった!」と言えれば完璧だろう。

もちろんこれが万人にとって正しいものではないと思う。ただ、最近の私の中ではこれがベストかなと思っただけである。

まあこれも時間が有り余っている享楽主義者の戯言と言ってしまえばそれまでなのかもしれない。

ただ、最近の世の中は”未来に囚われすぎているのではないか”と少し思っただけだ。

さて文章も書けたことだし、また小説の海にダイブしようか。

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