凡シュール

無機質さと生々しさ

凡シュールのエッセイ

2020年12月24日にnoteで公開した記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。

これは理性感性のバランスがいい私ならではの意見だなぁと思う。

実際整ったものも荒れてるものもどっちも好きだ。それぞれの良さがある。

というか2025年の今だからこそ刺さる人が多い文章では?とも思う。

YOASOBIが紅白出場ということで、Spotifyで少し聞いてみた。良い。洗練されたサウンド。 それと同時に、最近はこういうのが流行ってるなという感想が浮かんだ。

特にボーカル。 最近はイコライザ調整かけまくってる曲が増えてるなぁと感じる。 当然音程や音圧が程よく調整されているので、生歌より耳に心地良いサウンドになる。 ただイコライザをかけすぎると、どことなく無機質に聴こえてしまうのだ。 ボカロ一歩手前というか。

もちろんそれは悪い事ではない。無機質だからこその良さってものもある。洗練されてて聴いてて心地良い。 YMOやPerfumeなどジャンル的に無機質さを出してるユニットも前からあるにはあるが、分かりやすいポップな歌もので無機質な声というのは、ボカロブーム以降の傾向なのかなと思う。 ボカロPだった人達がそれだけ躍進してるって事なのかも。YOASOBIもそうだし。

逆に、生々しい音というものも存在する。古き良きロックバンドは大体こっち側である。元々ライブ活動が主軸なんだから当然っちゃ当然だが。 かつて流行ったバンドとか久々に聴いてると、「微妙に歌下手だなー」とか「聞きづらいなー」と思う時がある。 でも、聴いてて激しく感情を揺さぶられるのはこのタイプの方が多いように思う。 生々しいからこその良さってやつもある。

「最近の流行はよくわかんないなー」とか「昔の曲の良さがよくわからん」という人もいるだろうが、私のようにどちらも好きな人だってたくさんいるはずだ。結局は好みの問題だ。 まあ音楽をよく聞くだけの素人なので、頓珍漢な事を言ってるかもしれないのだが。

歌の話以外だと建造物とか街並み。 私は建造物を見るのが結構好きである。 東京駅周辺、丸の内の高層ビルディングや武蔵小杉のタワーマンションを眺めるのは好きだ。 洗練された建物で、無機質なかっこよさがある。

反対に、中央線沿いの中野〜吉祥寺あたりみたいなレトロさが残った街並みも好きだし、地方の少し寂れた港町にだって生々しい魅力を感じる。

秋葉原のUDXみたいなオシャレ空間も好きだが、いまや電気街の片隅にしか残っていない、怪しい空気だって好きだ。 高輪ゲートウェイ駅も好きだし、ローカル線の田舎駅だって好きだ。

だからこそ、何でもかんでも再開発で新しくしてしまうのは、ワクワクしつつも嫌だなぁと思っている。

何の話してたんだっけ。 何が言いたかったんだっけ。 ま、いっか。

とにかく、どれもそれぞれの魅力があって好きだからこそ、一方がもう一方を淘汰してしまうのは嫌だなって思った。 見た目が洗練されてて綺麗なものだけじゃなくて、あらゆるものにそれぞれの、それらしい魅力があるんです。

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