2020年5月5日にnoteで公開した記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。
この話はもろに理性感性論の記事で出していた例と一緒だ。
別に直接参考にしたわけではない、なんならこんな記事書いてたのを忘れてたくらいだ。
それだけ私の中で根強く残っていた考えだったのだろう。
勉強好きですか?
こう聞かれて「好きです!」と答える人は少ないだろう。
かくいう私も勉強が大嫌いな子供だった。
授業は嫌い、テストも嫌い、宿題はやりたくない。
ずっとゲームしてたい。そんな子供だった。
しかし大人になってから勉強が好きになっている自分がいる。
自主的に英文のニュース記事を読んで文節に分けたりなんかしているし、そのうち時間がある時に、数学ガールでも読みながら数学を勉強したいなとやんわり考えているくらいだ。
勉強の楽しさが分かってから、どうして人が勉強嫌いになるのか気付いた。
子供の頃に学校や塾で強制的にやらされるからだ。
勉強をゲームに置き換えると分かりやすい。
ゲームが嫌いな子供はなかなかいないと思う。
しかし、もしもゲームを毎日強制的にやらなければいけないとすれば。以下は例え話だ。
「1試合ちょっとやってみてねー。あ、そこの立ち回り間違ってるねー。敵から見つからないようにもう一回やってみてねー。はい、よく出来ました、合格です」
「そこで撃つのは間違ってるよ。ここはこっちから攻めていかないと」
「今回の立ち回りは60点くらいかなー。次はもっと上手くいくといいね」
「このマップ明日までに全部覚えといてねー」
いわゆる指示厨みたいな感じだ。こんな風に、ゲーム中の全ての行動を採点されて、攻略法を指示されたら、その子はまず間違いなくゲーム嫌いになるだろう。
しかし、勉強ではこれがまかり通る。
「その数式は間違ってるよ。ここはこういう解き方でやらないと」
「この公式明日までに全部覚えてきてね」
そもそも、学校の授業はまだ興味を持てないゲームの攻略法を強制的にレクチャーするようなものなのではないだろうか。
そのゲームの面白さがまだ分からないのに、攻略法だけ教え込まれる。そのゲームが上達するどころか、こんなゲームはもうやりたくないと拒否反応を起こされる可能性の方が高そうだ。
だが、それがまかり通ってるのが今日における学校の授業だ。
更にはテストの点数にすることで勉強できるできないを可視化しているわけだが、成績がいい子は良いものの、成績が悪い子はただひたすら劣等感を抱くだろう。
プレイヤースキルが求められるゲームで、周り全員が自分より上手くて劣等感を抱いた事がある。挙げ句の果てにそのゲームが嫌いになりかける、そういった経験がある人もいるはずだ。あの感覚に近い。
その文化を当たり前のように子供に擦り込んでいる。競争社会の弊害だよなぁと思う。
テスト=ソシャゲで毎イベントランキング走り続けるようなものなんじゃないかな。そんなの絶対疲れちゃうよ。
つまり、学校の授業をゲームに例えると、さして興味のないゲームを無理矢理やらされる事になり、攻略法をみっちり教え込まれ、強制的にランキングイベントをやらされるといったところか。つまらん。実につまらん。
別の視点から見てみよう。
人は興味さえ持てば、勝手に知識を吸収する。
ゲームの攻略法はわざわざ教えなくても勝手に調べる。ポケモン全部言える子供…151匹の時代ながら私も当時全ポケモン覚えてたし、何なら今でも番号順に言えるが、ポケモンを覚えるためにわざわざ語呂合わせなどを使って覚えただろうか?
タイプ相性だってそうだ。楽しく遊んでる間に勝手に覚えていた。
本来の教育とは、子供に学びの面白さを伝えて関心を持たせる、つまり入口を作ってあげるものであるべきだと思う。一度興味を持ったら子供は勝手に吸収する。どんどん成長する。少なくとも今日の学校の授業はその役割を果たしていないどころか、先に述べた指示厨のような押し付けがましい教育を振りかざして、勉強嫌いの子供を量産している。
これはアニメなどのオタク趣味にも通ずる話で、よく好きなジャンルを知り合いに推し進めようと頑張っている人がいる。
だが推し方がまずく、関係ない話の中いきなり「○○楽しいよ!」と空気の読めない話題ぶっこみ、興味のない相手にその話を延々と続けるなどしている。更には、相手が少し間違った知識を話した瞬間、間髪入れずに訂正し、べらべらと語り出す。相手を同じ趣味に引きずり込むどころかアレルギーにしてしまっている、そんなオタクをよく見かける。
自分の好きなジャンルの仲間を増やしたいなら、ブログでも何でも自分が楽しんでるということを出していれば「楽しそう」と思ってくれた人が、勝手にハマってくれるものだ。
まあそんなこんなで。
よーするに人を勉強好きにするには面白さをアピールしてのめり込む仕掛けを作ればいい。勉強を遊びにしちゃえばいいのだ。
最初は多少間違ってたりしていても、気にせず好きなようにやらせればいい。そのうちちゃんとハマったら正しい答えを認識するようになるはずだ。それでも間違ってたらその時訂正してあげればいい。
そういう仕掛けを作ってみたいと秘かに考えていたりする。
