凡シュール

うちの実家の猫たちは正反対だ。

凡シュールのエッセイ

この記事は2020年2月12日にnoteで書いた記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。

かれこれ5年が経過したが、実家の猫たちは今日も元気に生きている。

つんちゃんは先日17歳になったようだ。飯もガツガツ食べてるらしい。 いぇいちゃんもなんか普通にでっかくなった。5kgくらいあるはず。

元気、長寿、いいことだ。

相変わらず2匹の仲は悪い。たまに実家帰った時もよく喧嘩している。

というかいぇいちゃんが近寄るとつんちゃんがキレる。

つんちゃんの捻くれた性格も相変わらずだ。

うちの実家には2匹の猫がいる。

名前は紬(つむぎ)と結(ゆい)。母親が名付け親だが、別に母親は**けいおん!**が好きというわけではない。そもそも見たことすらないと思う。

紬はつんちゃん、結はいぇいちゃんと勝手に呼んでいる。馬鹿っぽく「ゆい」っていうといぇいに聞こえなくもない、そんなテキトーな由来。

つんちゃんは11歳、いぇいちゃんは7歳だったと思う。ちゃんと覚えてない。両方三毛猫。もちろんメス。

つんちゃんを「でかいの」、いぇいちゃんを「ちっさいの」と呼ぶ時もある。実際つんちゃんは体がでかい。体重5kg以上あると思う。

いぇいちゃんはつんちゃんと比べたら小さいので「ちっさいの」とか「チビ」とか表現される。よく食うしそこまで小さくもないのだが。

今回はこの猫たちについて書こうと思う。

猫らしい猫のいぇいちゃん

いぇいちゃんは埼玉在住の叔母(母の姉)の家から来た。

よく野良猫とか拾ってくるような、たくさん動物が住んでるような家だ。勝手に”動物王国”と呼んでいる。

そんな家で保護された三兄弟の1匹がいぇいちゃん。

当時は本当に小さい仔猫だった。

野良猫だった過去を持つせいか、食欲旺盛だ。食べ物には無条件で反応する。よくご飯を食べ過ぎて、後で吐いている。アホの子。

よく歩いていて、椅子に頭をぶつけてたりする。アホの子。

「ゴン!」って勢いのある音がするので、これのせいで余計アホになっていってるんじゃないかという気もする。

とにかく自由奔放だ。ただ気は小さい。

たまに(月1〜2くらい)実家に帰る私を見ると、物陰に隠れてじっとこちらを見てくる。と思えば甘えた声を出して擦り寄って来たりもする。よくわからん。

よくつんちゃんの寝てる場所を横取りしているので、性格は悪い。

まあ猫らしい猫だなと思う。小憎たらしいかわいい奴だ。

変わり者のつんちゃん

ある日突然、母親が動物病院の保護猫を貰ってきた。それがつんちゃんだ。

つんちゃんはとにかく変わり者だ。妙に人間くさい。

とにかく好みがうるさい。いつもと違うご飯を与えると、じっとこっちを見てくる。「おい、いつもと違うぞ」と目で訴えているようだ。

それでも他の物が出ないと分かってから「仕方ないな…」という感じで食べ始める。既に食欲の塊いぇいちゃんに奪われてる時もあるが。

ご飯のエピソードはまだ他の猫もあるあるエピソードだろう。

つんちゃんの変わり者ポイントは「おさわり厳禁」だ。

少し撫でようとしただけですぐ怒る。別に私が特別嫌われているわけではなく、母親相手でも勝手に触ろうとしたら怒る。

自分が甘えたい時は母親の上に乗ったりするが、それ以外の時は少し触っただけで嫌がる。

手が触れた瞬間、間髪入れずに「ニャー」と嫌そうな声を発する。この「ニャー」は本当に嫌そうな感じの鳴き声だ。過剰反応すぎやしないか。

結果こっちは「すいませんでした」と謝りながら手を引っ込める事になる。

つんちゃんは孤独を楽しむ猫だ。

いぇいちゃんが近づいてきたらすぐ逃げてしまう。その空いたスペースをいぇいちゃんが奪い取る。日常茶飯事だ。

つんちゃんはいぇいちゃんとは相容れない。喧嘩自体はそこまでしないが、嫌っている。嫌っているというか見下しているといった感じだろうか。

自分の事を人間と思っていて、いぇいちゃんの事は「バカな猫め」とか思ってるような節がある。確かにいぇいちゃんはバカでアホだが。

そんな同居のストレスで、つんちゃんは去年膀胱炎になってしまった。今は無事治ったが。

何というか生き辛そうな猫である。その点で私と若干似ているのかもしれない。

そんな感じで

変わり者のつんちゃんとアホの子いぇいちゃん。

うちの実家の猫たちは正反対で、見ていて本当に面白い。

同じ猫でも色々な性格があるなぁと思う。

複数猫のいるご家庭でよく見るツーショットとか撮ってみたいのだが、そもそも2匹並んでいる時がない。

一般的にもメス猫の複数飼いはどちらも気が強いのであまり仲良くなってくれないらしいが、それにしてもあんまりである。

この前母親が「私の育て方が悪いのかもしれない」とぼやいていたが、実の子供である私も気が強く育ってしまったので、あながち間違いではないのかもしれない。

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