最近書いてる通り、『ONE PIECE』をずっと読み返している。
とうとうゾウ編、ホールケーキアイランド編を読み終わった。
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どうしよう。つまんねえ。
昨日も書いたとおり、ドレスローザはまあそれぞれのエピソードはそれなりに面白かった。
テンポ最悪で無駄に長いし場面の切り替わりが雑すぎるとは思ったが。
ゾウ編、せっかくゾウの上に国があるってワクワクする設定かと思いきや国は既に滅んでるし速攻イベント回収しただけ。
ロードポーネグリフというキーアイテムのためだけに存在したのかなってくらい雑だった。
あとこのあたりから「ナミってこんなキャラだったっけな…」と思う描写が増える。
で、ホールケーキアイランド。
サンジの政略結婚の下りは、もう頭に疑問符しか無かった。
昨日も書いたけど、麦わらの一味としてはシャボンディ諸島で完結してるはずなんだよ。
これ以降一味の絆は揺らぐ事なく、強敵という困難に立ち向かいながら快進撃を続ける。
ストーリーの視点は世界へと広がる。そういうのを期待してた。
他の人はどうか知らないが、少なくとも私はこれを望んでいた。
で、ここにきてサンジの出生の秘密とルフィとの対立。
正直今更感が拭えない。
そういうのは2年前にやっとけ。
というかロビンのエニエス・ロビー編の焼き直しじゃねーか。
で、自分が犠牲になれば仲間は助かると思いきや結局裏切られる展開もロビンの時と一緒。
あの時のロビンの行動は理解出来る。
これまでの人生で誰にも頼る事が出来ず、自己解決するしかなかったからこその独断、自己犠牲。
でもサンジはその流れも見てきたし、ルフィがそんな事で諦めるような奴じゃないってもう知ってるだろうが。
そもそもサンジ自身があの時、ロビンを助けに海列車へカチコミしてただろうが。
「仲間のためなら世界政府だろうが何だろうが立ち向かう」
そんな絆があったんじゃないのか、お前ら。
で、ホールケーキアイランドでのサンジはそんな事も忘れてしまったらしい。
さらには従わなければオーナーゼフとバラティエに危害を加えると脅されて従い…。
…………。
そもそもサンジがバラティエを出た時ってクリークに襲われた直後だったんだよな。
だからこそ最初サンジ自身は、みんなを守るためにレストランに残るつもりでいた。
でもゼフ達が後押ししたからあの「クソお世話になりました」があった。
おいおい面目丸潰れだろうが。
そんなんで夢諦めるくらいなら最初からバラティエ出るなよ。
戦うコックさん達をもっと信じてやれよ。
で、サンジとルフィが対峙するシーン。
ここは世間的には評判が良いらしい。
その人達を否定する気はないが、私は「正気か?」と思ったシーンである。
まず愛しのナミがいる前で「下級海賊」呼ばわりはないだろ。
演技だとしても言っちゃダメよそれは。
それだけ強い覚悟を持ってサンジは言ったとも擁護できなくも…
いや、無理あるぜ…?
あとルフィが言った「サンジがコックやってくれないと俺は海賊王になれねェ!」という発言。
この言葉は一見、サンジをかけがえのない仲間だと思ってるからこそ出た言葉…つまり感動的なものに見えなくもない。
が、ルフィお前。
何があっても「海賊王になれねぇ」なんて言っちゃいけなかったよお前は。
じゃあ仮に仲間が誰か死んだとしたらお前はその時点で「おれ海賊王諦めるわ」になるのか?
そういう事になるぞ?
お前の覚悟はその程度だったんか?となる。
というかこのシーンで隣にゾロがいたら即ルフィに斬りかかってたんじゃないか?と思うくらいの問題発言だと思う。
いやいや本気で諦めるわけないだろと言われるかもしれないが、じゃあそんな思ってもない事を口にしたのか…あのルフィが?となる。
どっちにしろ………である。
そもそもここに至るまで何があっても「海賊王に俺はなる!」って言い続けてきて「海賊王になれねェ!」って………。正気か?
仲間が何より大事みたいなのを伝えたいならもっと別の言い回しあんだろ。
「海賊王になるにはお前が絶対必要なんだ…!サンジ!」とかならまあ分かる。
日本語って難しいね。
その後のナミがサンジ引っぱたくシーンも意味不明。
この時点で私は思った。
「お前ら変わっちまったな……」
ちなみにホールケーキアイランド編はその後もルフィ達の言動に疑問符が次々とわき、全く集中出来なかった。
最終的に適当に読み流していた。
で、ようやくホールケーキアイランド編が終わり、世界会議。
さながら同窓会のような感じになってる世界会議だが、そこそこ面白い。
マリージョアで何か起きそ………
あ、先にワノ国っすか。はい。
で、ワノ国編を今読んでいるがやっぱりルフィ達の言動が気になって集中出来ない。
あと1コマに詰め込みすぎな。
なんかキャラありきの展開じゃなくて展開ありきのキャラになっちゃってるんだよな。
完全に舞台装置。
もはや麦わらの一味の話短くていいから早く世界会議の続き見せろ、世界の伏線回収見せろという気持ちだけで読み進めている。
とはいえワノ国編は長い。はぁ。
再読する前からなんかずっとワンピの批判とか話題になってるなぁと思ってはいたけど、まさかこんな事になってたとはね…。
まだワノ国序盤読んでるからめちゃくちゃ物議を醸してるニカのとこまでいってないけど。
どういう印象になるかねぇ。
ワンピ世界の情勢がどうなるのかなっていうのだけ気になるからこのまま流し見で最新刊まで読むかぁって感じ。
全然ワクワクしない漫画になっちまったよ。
そりゃアンチ系(たぶん反転アンチ)の人たちも活発になるわけだ。
ちなみにこの感覚、ちょっと前にも味わっている。
『ちびまる子ちゃん』を読んだ時も似たような感覚を味わった。
初期はさくらももこのコミックエッセイとしてクスッと笑える面白い漫画なのだが、途中からガラッと作風が変わる。
エピソード内に出てくる変な人ではなく、レギュラーキャラのためのエピソードになるのだ。
あとキャラ付けもかなり記号的になった。
卑怯な藤木なんかその最たる例だと思う。
それから『名探偵コナン』
コナンも初期からは結構作風を変えた作品である。
初期は容疑者にもそれぞれのドラマがあって魅力的なキャラが多かった。
だが世良が出てきたり安室透がプッシュされたあたりから、露骨に主要キャラ同士の掛け合いやラブコメにかなり舵を切ったなと思う。
容疑者たちも本当に適当なキャラデザになった。
まあこれに関して文句があるわけではない。
あくまで長期連載で作風が変わる例として出しただけだ。
やはり漫画を長期連載するというのは大変な事だし、それを続けるだけでも相当だろう。
だから初期の方向性とガラッと変わってしまうのも致し方ないのかもしれない。
長期連載ってやっぱ難しいんだろうなぁ。