凡シュール

10月の初めに思うのは

凡シュールのエッセイ

画像編集に明け暮れた1日だった。
Lightroomでカプセルトイなど撮影した写真をレタッチ。

プリセットを使わず、一括した数値を用いず、一つ一つ感覚でレタッチしていく。
元の造形からいいものばかり(というかそう思う物ばかり買っているので当たり前ではあるが)なので、それをレタッチしていくと更に美しさや可愛さが引き立っていく。

被写体によってポップな空気を引き出してみたり。
カプセルトイとは思えない高級感を醸し出してみたり。

とりあえず100枚ほどレタッチしたので、あとはギャラリーに投稿していくつもりだ。
効率は最悪だが、作品作りだと思うと妥協してはならない気がする。
というかレタッチが楽しすぎてあまり妥協しようとも思えなかった。
コレクションの棚卸しは進まないが、良い作品作りに繋がる事ならまあ良いだろう。

10月にもなり、プロ野球のペナントシーズンは終わりを迎えつつある。
今年は馴染み深い選手の引退発表も多かった気がする。寂しいものだ。

あと10月といえば戦力外通告の時期である。
一人一人がそれぞれの想いを持ってプロ野球に入る。
とはいえ、結局ポジションは決まった数しかない。
熾烈な椅子取りゲームだ。

改めてすごい世界だなと思う。

来年はどんな試合を見せてくれるだろうか。
思えば、どこの球団のファンとも名乗らずに通年で1年試合を見たのは初めてだった。
1球団のファンとして応援するのも楽しいが、特定の球団を応援せずに色々見るのもなかなか楽しいものだ。

来年も楽しみだ。
その前にドラフトか。

部屋の片付けをしていたら10年前の日記を見つけた。
せっかくなので読み返してみる。

10年前の私は「やりたいアイデアはたくさんあるのに技術は無い」と嘆いていた。
編み物もまだ練習中だったし、羊毛フェルトをこの頃始めたばかりだという記述もあった。
イラストはまだ描けなかった。

そう考えると、10年の進歩はなかなかすごいと思う。
編み物はオリジナルのあみぐるみくらいなら編めるし、羊毛フェルトも最近はご無沙汰だが簡単な猫くらいは作れる。

絵も一応描けるとは言えるようになった。
少なくともデジタルお絵描きソフトを色々使えるようになった。
VRoidでオリジナルキャラを作る時もイラストの知識を総動員させて満足いくアバターを作った。

日記を読み返すと、この頃はひたすら自己の存在意義について悩み続けていたようだ。
悩みに悩み続けたからこそ、今はちょっとやそっとじゃ揺らがないアイデンティティを手に入れたんだと思う。

この頃は今のサイトとは別のブログサイトもやっていた。
当時はコンセプトなどもガバガバだった(とはいえ書きたいものだけを記事にするというのは当時から一貫していた)が、一生懸命記事を更新してはいた。
それについての記述もあった。
1日に数記事書いてたり、随分と無茶なスケジューリングである。

当時のブログの記事がやたらバズった事があり、それについても書かれていた。

「バズは鮮度があるから、バズに頼らず今までどおり色々な記事を更新し続けていった方がいい。バズに頼ると炎上商法や御意見番みたいに偉そうな事ばっか書くようになってしまうだろう」

ご明察。
10年前からそれなりの洞察分析力だけはあったようだ。
結局当時のブログサイトは閉じてしまったわけだが。
運営方針ガバガバだったもんなぁ。
1日で数記事は無茶やて。

でも当時の失敗があるから、今こうして無理なく面白いサイト作りが出来ているとも言える。

正直、10年前の自分は今の自分からしたらイライラするポイントがたくさんある。
しかし10年前の自分と今の自分は同一人物であり、繋がっている。
過去があるからこそ今があるんだと思う。

それに、10年前の自分は意外と頑張ってたんだなと思った。
自分を好きになるってこういう事なのかもしれない。
自分を好きになりたかったからこそ、色々頑張っていたのかもしれないな。

10年後の私が今を振り返ったらどんな感想を抱くかな。
2035年、45歳か。
何してるか想像もつかない。生きてるかも分からない。
未来は分からないけど、分からないからこそ面白いんだと思う。

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