凡シュール

クッキーは植物

凡シュールのエッセイ

クッキークリッカー
かつて一世を風靡した放置ゲームである。
放置ゲームの事を「クッキークリッカー系のゲーム」と表現するなど元祖ともいえる存在だ。

ババアがクッキーを焼くだけの放置ゲーム
放置ゲーム…?

このゲーム、やり込み度によって放置出来るか出来ないかが全然変わってくる。

まず初期
ちょっとクリックする。施設を買う。
あとは自動でクリックしてくれる。
どんどんクッキーが増えるので面白い。

中期
クッキーを虫に食わせる(?)ことでほぼほぼ起動するだけの放置ゲームである。
思い立った頃に虫を破壊すると大量のクッキーが手に入る。謎。

しかし、極まってくるとそれだけではクッキーの枚数が増えた感じが全くしなくなる。
停滞期

ここまでくると虫での運用は限界を感じ、ゴールデンクッキー重ね掛けに全てを費やす事になる。
黄金クッキーはランダムポップする。
クリックするとフィーバータイム的なものが始まり、たくさんのクッキーが焼ける。

つまりポップする度に通知音が鳴り、黄金クッキーをクリックする事になる。
作業のお供の放置ゲームどころか、作業妨害ゲームと化す。

数日黄金クッキーと寄り添う生活を続けた私は疲れ果て、MODを入れた。
黄金クッキーがポップしたら勝手にクリックしてくれる自動化MODだ。

ちなみにこのゲームはMOD公認である。

このゲームにおける様々な要素を自動化した。
おかげさまでまた作業に集中出来るようになった。

全てを自動化してしまったら、わざわざこのゲームをやる意義はあるのだろうか?
それはゲームと言えるのだろうか?

だが、基本放置して作業の合間にふとクッキークリッカーを眺める。

ババア達は元気にクッキーを焼き続けている。
クッキーが増えている。
どんどん成長していると言えよう。

植物を観察する感覚に近いのかもしれない。

作業の合間などに少し眺めて、また作業に戻る。
そんな存在。
つまりクッキーは植物だったのだ(?)

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