凡シュール

わたしにとっての料理革命

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2025年5月12日にnoteで公開した記事のリバイバル
どんなに楽しかろうが、本当に忙しい時は料理する余裕がない。

料理について親からちゃんと教わった事はない。
親も料理が好きな方ではないし、親子揃って偏屈なので「一緒に料理を作りましょう」なんてほんわかした交流は無かった。

というわけで、実家を出てから「おい!料理全然わからんな!」と思いながらネット検索したりレシピ本を見たりして、なんとか出来るようになった。
そのため、長年私の中で料理とはレシピを見て作るものだった。

が、レシピというのは探すのもめんどくさい。
使いきれなかった野菜の処遇を考えるのもめんどくさい。
いちいち悩む時間がとにかく面倒だった。
何作るか決める時間+調理時間+洗い物
どんだけ生活のリソース持ってくつもりだよ…。

レシピを見ずに作れるようになろう!みたいな本もあるにはあるが、結局はすぐ覚えられるくらい簡単なレシピを紹介してたり、感覚による味付けを推奨しているだけに見える。
私が欲しいのはそれじゃない。もっと楽したい。

そんな中、ふと思った。
豚肉にレトルトカレーかけて焼いたら美味いんじゃね?
というわけでやってみた。

まず豚肉を中火で焼く。
いい感じに焼けてきたらレトルトカレーを入れてからめながら軽く煮詰める。
ついでに冷凍ブロッコリーも入れた。
さらに余ってたスライスチーズもトッピングとして入れた。

あれ、めっちゃ美味いぞ…。
なんと調理時間5分。洗い物もフライパンだけだ。
レトルトで味が決まってるので、レシピを見たりする必要もない。

レトルトを万能ソースとして扱うという発想自体はそこまで目新しいものではない。
何がすごいって、この料理はアレンジも自由自在なのである。

まず、食材の調理法。
肉を焼く。
味付けはレトルトカレー。
追加トッピングは冷凍ブロッコリーとスライスチーズ。

この構成で、味付け部分をたらこパスタソースに変更してもいい。
トマト系も合いそうだ。

豚肉に飽きたら鶏肉に変えてもいい。
普通に焼くのに飽きたら蒸し焼きとかにしてもいい。
魚や豆腐に変えてもいいだろう。

追加トッピングも自由自在だ。
今回は冷凍ブロッコリーとスライスチーズを使ったが、別の野菜に変えてもいい。
全然違うものを入れてもいい。

あれ、自由自在じゃん…。無限にパターン作れるじゃん…
もともと料理に慣れ親しんでる人からしたら、こんなの当たり前の事かもしれない。
が、これに気付いた時、わたしの中で革命が起きた。

じゃあレシピ本なんてまったくいらないのか?というとそれも極端だなと思う。
「この料理のこの味付けいいな」と思ったら味付けのパターンとしてストックしておいて、別の食材で流用してみる。
どんな食材が合うかは、料理経験だけでなく今までの食事経験全てが大いに役立つだろう。

既存レシピを資料として活用するわけである。

これって創作じゃん。

こうしてみるとただの料理がめっちゃ面白いものに見えてきた。
あれもこれも試してみたくなる。

料理って生きるのに最も直結した創作活動らしい。
これが私の中で最近起きた料理革命の一部始終だ。

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