2021年6月15日にnoteで書いた記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。
なんかそれなりに数字がついた記事。
今なら理性と感性になぞらえてもっと上手く言語化できそうな気もする。
恋愛って何だ?好きって何だ?
まるで思春期のような疑問だが、このテーマで書いてほしいというリクエストを受けたので、自分なりの考えを書いてみる事にする。
恋愛を辞書で引くと、
特定の相手に対し、性的欲求を含んだ信頼関係を持ち、お互いを特別で大切に思うこと、もしくはそういう関係になりたいと願うこと、それら一連の気持ちやそれに付随する行動などを指した概念。恋愛に伴って発生する心理を「恋愛感情」とも言う。
ということらしい。
ぶっちゃけよく分からない。特別な関係になりたいと思う事なんだろうか。
恋と愛の違い
恋と愛の違いについて考えてみる。
わかるようでわからないので、色々調べてみた。
恋は自分本位、愛は相手本位。この説明が一番すっと入ってきた。
「付き合いたい、お近付きになりたい」と思うのが恋、「付き合っても付き合わなくてもいいからただ相手の幸せを願う」のが愛、といったところだろうか。
この愛の例えでぱっと思い浮かぶのは、なぜか『カードキャプターさくら』である。
さくらちゃんと小狼くんは恋し合う関係だが、そんなさくらちゃんを見守る親友の知世ちゃん。
彼女は親友であるさくらちゃんへひそかな恋心を抱きつつも、さくらちゃんが幸せになってほしいと本気で願っている。
だからさくらちゃんと小狼くんの恋のサポートも全力でする。
知世ちゃんの言葉でかなり印象深いものがある。
「わたしは…大好きな方がわたしと両思いになるより幸せなことがあるならずっとそのままでいてほしいですわ」
これぞ愛だなと思う。
好きな有名人の結婚などで怒り狂ったりショックを受けてる人は、この台詞を身体中に刻み込めってずっと思ってる。
友情との違い
最初の引用にある通り、信頼関係を持ちお互いを大切に思う気持ちが恋愛というが…。
これって親友みたいな深い友情とはどう違うのだろう?
違いは、性欲の有無といったところか。
こう書くと怒られそうだが、恋というものは性欲と切っても切り離せないものがあると思っている。
性欲といっても何もかもセックスと結びつくわけじゃない。
「手を繋ぎたい」「キスしたい」「抱きしめたい」
これらの行為も、性欲からくる部分は多少なりともあるんじゃないかと思う。
親友は大切な存在だが、恋人のように手を繋いだりキスしたいとは思わない。
そもそもそうしたいと思った時点で、友情ではなく恋に変わる。
当然、恋には性欲だけではない何かがある。
性欲を満たすだけの関係と、恋愛関係は別のものだからだ。
それは一体何か。
その正体について書く前に、少し寄り道。
親友と愛情について書こうと思う。
親友と愛情
ここまで書いてきたように、親友と性欲は結びつかない。
親友関係は恋仲とは別物だ。
だが、親友に対して愛情に近い感情は存在すると私は思う。
先述したカードキャプターさくらの知世ちゃんだってそうだ。
知世ちゃんはさくらちゃんに恋を超えた愛情を抱えながらも、親友というポジションにおさまっている。
親友の幸せに自分が直接干渉するわけではないが、本気で幸せになってほしいと願う時。
そこには恋とは別の、友情を超えた愛情が存在するのだと思う。
キュン
ここからがこの話の肝の部分だが、恋に不可欠な要素。
恋に必要不可欠なのは”キュン”なのかなと思う。
キュンというよりは、ときめきといった方が分かりやすいだろうか。
恋してる時特有の、胸が締め付けられる感覚だ。
キュンを感じる時は、脳内でドーパミンやアドレナリンがどばどば分泌されているらしい。
よく「恋をすると苦しい」なんて言うが、苦しいような気持ちいいような独特の感覚を味わう。
これは他の事では全く代用出来ない、恋ならではのものである。
キュンというものを出来る限り言葉で表現しようとすると…
対象の事を考えた瞬間、胸がぎゅっと締め付けられて思わず泣きそうになる
といったところだろうか。
よく「胸がいっぱいになる」とも表現される。
今までも何度か書いているが、この対象は人ではない場合もある。
好きな場所とか、思い出の時間、創作物とかもキュンの対象になりうる。
だからパートナーがいようがいまいが、結婚してようが何だろうが恋をする事は出来ると考えている。
恋は盲目
恋が終わった後に「今になると、あの時何であんなに好きだったのか全然わかんない」という気持ちによくなる。
これもキュンによるドーパミンやアドレナリンの影響か何かで、相手に対するネガティブな感情を遮断してしまうらしい。
相手の短所が見えづらくなるのだ。
ようするにバフ効果がかかっている状態…というか相手のデバフを見えないようにしてしまっている状態といったほうが正しいのか?
一種の状態異常である。まさに恋は病。
まとめ
さっくり雑にまとめるが、
・恋愛とは相手と特別な関係になること
・恋は自分本位、愛は相手本位
・親友と恋は結びつかないが、親友への友情と愛情は非常に近いものだ
・友情との違いは性欲、それとキュンがあるか否か
・恋にはキュンが必要不可欠
・恋は盲目と言われる理由は、キュン効果でデバフを遮断してるから
となるようだ。
キュンという感情、結婚してようが何歳になろうが忘れずにいたいと思う。
既婚者が配偶者以外の人間に恋をしたらまずいが、場所や思い出、創作物にだってキュンは生まれる。
このキュンという感情こそ、創作に必要不可欠なんじゃないかなと思う。
出来上がったものを見てもらった時、キュンと感じてもらえるかどうか。
これが創作物の魅力を押し上げるのに一番必要なものじゃないかと思うからだ。
キュンを忘れないで。
