凡シュール

戦ってる奴らはかっこいい

凡シュールのエッセイ

2020年12月23日にnoteで公開した記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。

当時の自分、結構いい事言ってるじゃんと感心してしまった。

先週末だが、M-1を見た。

お笑いはあまり詳しいわけじゃないが、それなりに好きだ。

M-1は本編に入るまでが長く、OPのVTRとか凝ってたりする。

このVTRがかなり好きだ。芸人さんがめちゃくちゃかっこいいのだ。

菅田将暉もちょっと前のオールナイトニッポンで言ってたけど、俳優さんの作られたかっこよさとは違うかっこよさがある。

1年に1度の大舞台。勝者はただ1組だけ。ガチンコ勝負の世界。

最近Creepy Nutsのオールナイトニッポン0が好きでよく聴いている。

ちょうど先日の放送でオープニングトークからM-1の話になった。

Creepy Nutsは1DJ1MCのHIPHOPユニットである。芸人ではない。

だが、2人ともかつて賞レースを戦い抜いてきた。だからこそ通ずるものがあるのだろう。

ジャンルこそ違えどてっぺん狙う者の苦しみ。

「呪いが解けるのは毎年1組だけなんです」

2人が言うと重みが違う。このオープニングトークはアツかった。

(その後はリスナー含めていつもの中坊ラジオだったが。それも含めて好き)

そんなCreepy Nutsの”板の上の魔物”という曲、まさにM-1にぴったりの歌詞だ。

実際M-1のスペシャルムービーに起用されたのだが、めっちゃ合ってる。

つかかっこ良すぎか。何度も見ちゃう。

マヂカルラブリー野田クリスタルの「嫌な事があったまま終われねえし」

こう言って本当に優勝しちゃうんだからもう激アツっすよ。

「マヂカルラブリーの決勝のネタは漫才なのか」とかウダウダ言ってる奴らいるけどさ。

実際私もしゃべくり漫才のが好みだし、「インパクトとかキャラクター重視みたいなのは邪道だしコントでやれ」とか「インパクト重視が評価されてそればかりになってしゃべくり漫才が絶滅危惧種みたいになったらやだな〜」とかちょっと思ったけどさ。

”漫才頂上決戦”と銘打ってる以上、「面白ければ何でもいい」論調も好きじゃないけどさ。

ちげーんだよ。みんなガチンコでやってんだよ。

だからマヂカルラブリーは優勝して本当におめでとうと思えるし、他のコンビも何かしらの形で報われてほしいと思う。つまり売れてほしい。

来年も頑張れるコンビは諦めず挑戦し続けてほしい。

M-1から「正統派」が消えた? マヂカルラブリーを巡る激論で、松本人志の“あのフレーズ”を思い出すワケ | 文春オンライン12月20日、漫才日本一を決める『M-1グランプリ2020』の決勝が行われた。私は決勝前に書いた記事の中で、今年の大会は「bunshun.jp

毎年M-1直後のネットは大抵いつも「あっちのが面白かった」「あれは邪道じゃない?」とか色々荒れがちなものだ。

うざくもあるけど、結局みんなM-1を真剣に見てるんだなと思う。演者がガチンコでやってるのと同じく、視聴者も真剣に見てるのだ。

だからあの不毛な議論も含めてM-1が好きである。

スポーツ選手もみんなかっこいいと思う。

私がスポーツ観戦好きなのは、スポーツ選手がみんなガチンコだからだ。

真剣勝負だからこそ生まれる感動。そこに無数のドラマがある。

一般人のモブでしかない自分たちにも教えてくれるのだ。

それが大それた賞でなくても、光り輝く表舞台でなくても、何かに挑戦する勇気をくれるのだ。

表舞台で輝いていなくても、何かを成し遂げようとしている人。

戦ってる奴らはみんなかっこいい。マジリスペクトっす。

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