2025年4月26日にnoteで公開した記事のリバイバル。
豪徳寺といえば招き猫発祥の寺である。
大量の招き猫が置いてあるところだ。
前から気になっていたものの、行った事が無かったので母と行ってみることにした。
母は以前に行った事があって「静かな所だよ」との事。
東急世田谷線のレトロな車両に揺られ、最寄駅で降りてテクテク歩く。
緑豊かな寺に辿り着いた。井伊直弼の墓もある、由緒正しいお寺だ。
…海外の人、めっちゃ多っ!
右を見ても左を見ても外国人観光客である。
平日昼間ながらなかなか混み合っていたのだが、ほぼほぼ海外からの観光客だった。
日本人は1割くらいしかいなかったのではないか。
日本人は遠足だか修学旅行で来てた学生くらいである。
母と2人で「一体どうなってるんだ…」となる。
それくらいワールドワイドな謎の空間と化していた。
たくさん並ぶ招き猫。
それを嬉しそうに撮影する外国人観光客たち。
OMG…
絵馬がかかっているスペースを見たら、英語や中国語で書かれているものばかりだった。
「Dear Cat God」という書き出しの絵馬もあった。
猫神も語学力を求められる時代らしい。神も大変なものである。
あと、このお寺では招き猫を購入出来る。
が、そこにも観光客の行列。すげえ。
ちゃんとCashの列とCredit Cardの仕切りがあった。
行列の様子はまるでライブ会場の物販である。そして多種多様な人々。
この列を見てるだけで飽きない。
静かだった寺はインバウンド需要で超賑やかグローバル寺と化していた。
豪徳寺ですらこんな事になってるんだから、京都とかほんとに凄い事になってるんだろうな。
豪徳寺、日本人からしたらちょっとマイナーなスポットだ。
招き猫発祥のお寺とはいえ、世田谷の閑静な住宅地にある普通のお寺である。
都内近郊に住んでても滅多に行かないし、地方から東京来た時にわざわざ行くような場所でもない。
が、海外のSNSやブログで「Lucky Cat」のいる幸運スポットとして大人気らしい。
日本人としては何でもないところでも、外から見たら魅力的。
こんな隠れスポットが日本にはまだまだたくさん存在しているのだろう。
そういえば去年秩父行った時も海外の人に道聞かれたな。
地方の人が「地元には何もないよ」と言っているのに、東京の人間から見たら「何もないのがいいんだよ!温泉最高!」とか、そんな構図に似ている。
「私なんて取り柄が無いから」という人が、思いがけない特技を持っているのにも似ている。
外側から見たら良いものでも、自分の事になると案外わからなくなるもんだなぁと思うなどした。
豪徳寺、新宿からだと小田急で1本で行けるし、渋谷からだと東急田園都市線の三軒茶屋乗り換え東急世田谷線で行ける。
このゴールデンウィークに足を運んでみては?