凡シュール

春うらら、夢うつつ

凡シュールのエッセイ

2021年2月23日にnoteで公開した記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。

この文章も割と好きである。

というかこの頃から若干文章力が上がっているような気もする。

人に読んでもらおうという意識がより強くなってるからかな。

二月には珍しい、あたたかな陽気の日だった。 フライングで春がやって来てしまったかのような。

こんな日に部屋にいるのはもったいないな。 ふと「出かけよう」と思い立った。 だらだらと準備をしながら家を出る。

あぁ、なんていい天気なんだろう。

心なしか弾んだ気持ちで電車に乗り込んだ。 目指すは夢見ヶ崎動物公園。

夢見ヶ崎動物公園は、住宅街のど真ん中にある。 小さな山の上にある公園だ。古墳もあるような山だ。 併設されている動物園は規模は小さいが、全て無料で見る事が出来る。

山_というよりは少し急な坂と言うべきだろうか_を登る。 息を切らしながら頂上に辿り着くと、平日の割には賑わっていた。 休日に挟まれた月曜日だから、もしかしたら有給をとってる人が多かったのかもしれない。 子供連れ、カップル、様々だ。

笹を頬張るだけで愛くるしいレッサーパンダ、群れでだらだらと昼寝するシカ、ゲージを登ったり穴掘りして愛嬌を振りまくプレーリードッグ、気持ちよさそうに日なたぼっこしているヤギ…。

ひたすらのんびりした時間が流れていた。

自由気ままに過ごす動物たちをぼんやり眺める。 時たまスケッチをとりながら。 あぁ、のどかだなぁ。のんびりっていいなぁ。

ペンギンやフラミンゴまでいるのは知らなかったので、少し驚いた。 無料で規模が小さい動物園とはいえ、結構色々いる。

結局二時間近く入り浸っていた。 まさに夢の中のような微睡みの時間だった。

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