このクソみたいな世界にラブソングを

凡シュールのエッセイ

2020年12月14日にnoteで公開した記事を移行したものです。


実家に帰ったついでに、実家近くの元行きつけの飲み屋に1杯だけ飲みに行った。
この飲み屋で最初に飲むのはいつもバーボンだ。ワイルドターキーロック
舌にピリッと、喉にヒリヒリと絡みつく美味さ。
バーの雰囲気も相まって、どちゃくそ美味い。
同じワイルドターキーでも、家なんかで適当に注いだ1杯とは違う。

なんなら店内BGMはカーペンターズだ。
いよいよ最高である。

店主とは顔馴染みだが、この日はもう一人いた常連っぽい兄さんと話し込んでいた。
その話を黙って聞きながら、音楽に耳を傾けちびちびと飲む。

もう1杯いきたかったが、生憎手持ちが足りなかったので1杯だけでさっと店を出る。
駅から遠いので、寒い道中ぶらぶら歩く。
少し遠回りして、昔よく通った道を歩いてみた。

ノスタルジー。

何だか歩いていて、ホールデン・コールフィールドのような気分になってしまった。
一瞬歩いて家まで帰れるような気がしたが、まるでボロボロの野良犬のような気分になったので、諦めて電車に乗った。

寒いし世間は何だか騒がしいし、クソみたいな世界だ。
愛すべきクソ世界。ラブソングでも歌ってやりたいよ。

追記(2025年6月22日)

この実家近くのバー、最近は全く足を運んでないな…。
幸いまだ元気に営業中のようだ。
実家に帰るとそれで満足してしまい、ついついそのまま駅に向かってしまうのである。
駅と逆向きだしなぁ。

またふらっと行こうかな。
他にも再び訪れたい店がたくさんある。
でも何かもっと自分のアイデンティティを確立させてから行きたい気がするんだ。
「私ですか?今はこんな事やってますよ」って。