非日常の中の日常

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今、旅先という名の非日常の真っ只中にいる。
そしてその中であえて、こうして文章を書くという日課をやっている。
非日常の中で、あえて日常を行う贅沢。

そして視点を転換する。
観光客から見た非日常という楽園が、現地住人からしたら日常でしかないという当たり前の事に気付く。

若い頃、ずっと疑問だった。
「みんな何で東京なんか来たがるんだろう。人は多くひしめいているし、窮屈で住みづらい。物価も高い。わざわざ出てくる意味ある?」と。
これは、地方の現実を考慮していなかった頃の浅慮な問いに過ぎない。

今なら、彼らがどうして東京にこぞって来たがるのかが分かる。
が、東京がユートピアではない事も知っている。
そして地方…特に観光地もまた、現実を忘れさせてくれる非日常の楽園なだけでない事を知っている。

観光地の地元の人たちもこんな事を思ってる人はいるはずだ。
「ただの何もない田舎なのに何でこんなに観光客が来るのだろう?」
そこにあるのは、当たり前という価値観の差。

地元民と観光客の温度差。
もう私は、無邪気に非日常を楽しむ観光客ではなくなってしまった。

その地元の空気を肌で感じ、彼らの日常に想いを馳せる。
民俗学的視点なのかもしれない。

その事についてはまた別の機会にまとめて書くつもりだ。