綻び、ほつれ、絡まり

凡シュールのエッセイ

2024年11月8日にnoteで公開した記事を移行したもの。


綻びがうまれる。
どうにかしようとしたら思いがけないところから拗れていく。
どんどん酷くなっていく。
これは修復不可能かもしれない。

それでも少しずつ、少しずつ問題を取り除いていく。
だいぶ取り除いたものの、かなり難しい部分が残ってしまった。
それでもどうにかしようとする。

ぷつん。
あ、切れた。こりゃもう無理だ。

毛糸がほつれた話である。
この文だけ読むと、なんだか人間関係とかにも通ずる気がする。

久々にやらかして、毛糸を派手に絡ませてしまった。
毛糸が絡むと非常に厄介だ。
ほどこうと躍起になると別の部分から絡んでいったりする。


酷いところはものすごい硬さになっていて、ほどくにほどけない。
勝手に「おせんべい状態」と呼んでいる。それくらい硬い。
無理矢理ほどこうとしても糸の方が耐えられなくなって切れてしまう。

今回も途中からほどき切るのを諦めていた。
おせんべいが生まれたらもう無理だ。
そういう時、普段は切ってしまうのだが。
今回はどういう風に絡んでいるのかというメカニズムを知るために、とことん向き合う事にした。


ほどききるまで4日もかかった。
いや、嘘。
ほどききる前に糸が切れて糸端が見つからなくなった。こうなったら詰み。ジ・エンド。
悲しい終わりを迎えたが、おかげで糸がどう絡んでいくのかがよく分かった。
それによってどういう風にすればおせんべいを生み出さずに済むかも分かったような気がする。


昨日、もう一度同じメーカーの毛糸を買ってほどいてみた。
まず糸端を見つけるのに失敗し、その後も色々失敗した。
ほどき切るのに4時間ほどかかったが、おせんべいは生み出さずに済んだ。
どんな風におせんべいを凌いだかというと、取り返しのつかない事になる前にハサミで切った。

おかげで1玉がちいさな5〜6玉になってしまった。
しゃーない。糸端見つけるのに失敗した時点で敗北は決定している。
敗戦処理にしては上手くやった方だ。


やらかした時のリカバリ方法は
「とにかくこれ以上ヤバくなる前に一旦切ってしまう」
あまり切りたくないが、致し方ない。

これはがん細胞と似たようなものかもしれない。
がん細胞が全身に転移して取り返しのつかない事になる前に、早めに切除。
早期治療により大事に至らずに済む。そんな感じ。

敗戦処理としては上手くいったが、負けは負けである。
悔しいので、今日同じメーカーの毛糸をもう一度買った。
もはや編むためではなく、ほどくのが目的で買っている。いや、買ったからにはちゃんと編むけどね。


このメーカーの糸は少し特殊で、糸端を見つけるのが他メーカーに比べて難しい。
公式の人が糸端の引き出し方動画をYoutubeで出していたので、それを参考にかなり慎重にやった。
上手くいった。嬉しい。

糸巻機を使って巻き直した。
綺麗。ハッピー。
このメーカーの糸、難しいけどなんとか攻略出来たかもしれない。

4日ほど犠牲になったが、得るものは多かったと思う。
楽しい編み物ライフは続く。

追記(2025年6月24日)

毛糸は本当に絡むと厄介だ。油断するとすぐ絡まろうとする。