片付けは作業机下の道具入れまで進んだ。
用途に限らず全てがぐちゃぐちゃになっていた場所だ。
とにかくそれが純粋な道具なのか、それとも消耗品なのかで分類して分けた。
どうしても使い道が見出せなさそうなのは捨てた。
消耗品…いわゆる素材が多すぎる。
粘土、折り紙、糸…
これらは何かしらをやろうと思って買ったものの手付かずでしまいこまれたままだった。
昔の自分よ、買ったからにはちゃんと使ってくれ。
というかすぐ使う物だけ買ってくれ。
ここ1ヶ月半『光の谷間』という小説を読んでいたのだが、ようやく読み終わった。
再読だったけど結構忘れている部分も多かったので、新鮮な気持ちで読めた。
テリー・ケイという『白い犬とワルツを』というベストセラー本で有名な人の小説だ。
WW2が終わって数年ほどのアメリカの片田舎が舞台。
戦争などの痛みの記憶と、谷間での穏やかで静かな時間の対比。
主人公は各地を放浪する釣り人。
とにかく穏やかで深い小説だ。
正直人によっては「何が面白いんだ」となるかもしれない。
でも私は、この小説が好きな人とは仲良くなれる気がする。
それだけ内省的な小説と言えよう。
次はどんな小説を読もうか。