凡シュール

感性型特有の認知を出来るだけ言語化した

凡シュールのエッセイ

久々に思考がフルバーストしそうである。
門外漢がプログラミングをやろうとするのが悪い。
いや、一応勉強した事あるはずなんだけどな…。何も身に付いていない。草。

そもそもイメージがふんわりすぎる。
VSC、ターミナル、コード、ライブラリ…。
VSCがなんか色々やる大元のソフト、ライブラリがパッケージをインストールするところ、コードが実際のプログラム、ターミナルが実行するところなのは分かる。
用語としては何となくだけど分かっている。

いや、何?
なんか全くイメージが出来ない。
それぞれがどういう役割を果たしてプログラミングが動くのかが全く分からないのだ。

「とりあえず料理に例えてくれ」ってGeminiに聞いた。
VSCがキッチン、ライブラリが調理器具、コードがレシピ(材料)、ターミナルが料理人。
あーはいはい、理解した。一気に分かった。

ふと思う。
私の理解…というか認知の仕方って完全に感性型だ。
言葉や用語だけで説明されても全く意味が分からない。
何も分からないので面白くない。

実際にイメージ出来て、初めてちゃんと理解する事が出来る。
ちなみに一度理解さえすれば結構知識が定着する方だ。

友人とボドゲをやる時、まず最初にルールブックを読む。
大抵は丁寧に書いてある。みんなは読んで納得している。
私は…「え?わからん」
即興的な理解度に乏しい。

実際に遊んでみてようやく理解する。
やはり言葉だけではダメで、何か具体的なイメージが伴わないと全く覚えられないらしい。
なぜか頭に入ってこないのである。

この特性は本を読む時にも如実に現れる。
私が本を読む時は…特に小説を読む時なのだが、ぶっちゃけ言葉を読んでいるわけではない。
「何言ってんだ?」と思うかもしれないが、まあ聞いてほしい。

言葉を読むというよりは、言葉から想起される映像が勝手に脳内に流れ、映像を見ている感覚に近いのである。
伝わってるのかイマイチ謎なのだが、感覚的なものを説明するのは本当に難しい事なので許してほしい。
いわば没入しているのである。

だからこそ一度読んだだけでは「あの言い回しは〜」など細かい事が全く覚えられない。
ちゃんと読んだはずなのに、ストーリーを上手く他人に説明出来ないのである。

逆に言えば、あまり面白くないと感じた作品ほどよく覚えていたりする。
没入感が薄れて「なんなんだこの言い回し?ストーリー展開も意味わからん」と、分析モードになっているからなのだろう。

これは学業にも言える事だ。
というか教えるのが上手い人というのは結局、堅苦しい言葉を身近な言葉に変換出来る人である。

例えば教科書に「ナポレオン・ボナパルトはフランス革命後の混乱を収拾し、フランス皇帝に即位した」と書いてあったとしよう。
ふーん…?である。

では噛み砕いて説明するとこうなる。
「ナポレオン・ボナパルトはフランスが革命で大変だった時に混乱をおさめて、皇帝になった超すごい人なんよ」
さらに「フランス革命って『レ・ミゼラブル』にも出てきためっちゃでかい革命ね。歴史を動かしたんだよ〜」とか言われたらもう完璧にイメージ出来る。

あと人柄の情報も加わったらもう忘れないだろう。
「ナポレオン・ボナパルト?あぁ、田中さんみたいな性格のフランスの皇帝の人ね?」みたいな覚え方が出来るわけだ。

教科書だけだとただの文字列に過ぎなかったものが、映像がありありと浮かんでくるわけだ。
無機質な情報が生きた映像に。脳内で擬似体験してる時すらある。
これが感性型である。

当然現代の教育とは相性が悪い。
テストのために用語を効率的に覚えるのは1番苦手だからだ。

こうして考えるとテストの点数が悪かった人を「バカ」呼ばわりするのは、とんでもないレッテル貼りなのではないか?と思う。
単に授業や学力検査のしかたが理性に寄りすぎなので、教育システムと相性が悪かっただけの可能性がある。

良い大学を出ていようがとんでもないバカも存在するし、逆に大した学歴が無かろうが聡い人はいくらでもいる。
学歴で人の価値を判断する人間がいかに浅ましいかがよく分かるわけである。

ちなみに感性型のデメリットはもう一つある。
ニュースやトレンドなどのセンセーショナルな文言が、即時で脳内イメージを作ってしまう事だ。

トラック同士の正面衝突
この文言だけで、トラックが2台衝突してガラスは粉々、フロント部分はぐちゃぐちゃの情景が一瞬で浮かぶ。
これは正直気持ちのいいものではない。

動物が傷つくような内容のニュースだともう最悪である。飼ってるペットの迷子情報ですらきつい。
(ちなみに私はクマ愛護人間では無い。念のため)

とにかくこのような特性があるからして、耐性がめちゃくちゃ低いのである。
こればかりはどうしようもないので、ニュースやSNSは極力見ないと言う結論に至ったわけだ。

なかなかに不便な事が多いこの特性だが、おそらくいい部分もたくさんあるのだろう。
現にこうやって、AIには絶対に真似出来なさそうな文章を書いているわけなのだから。

あなたの周りにもこういうタイプの人間はいるだろうし、あなた自身がそのタイプかもしれない。
感性型は至るところに存在していると思う。

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