2021年3月11日にnoteで公開した記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。
なんかやっぱりこの時期、言語化能力が上がっているような気がするな。
感性を丁寧に言語として紡ぐのが上手くなった、そんな感じする。
私の腕にはハンコ注射の跡がある。 3×3のクッキーみたいな跡だ。 今でもくっきりと残っているので、じっくり見ると結構目立つ。
左手の親指の付け根には、小さな切り傷の跡がある。 この傷跡は、小学生の家庭科の授業でりんごの皮を剥く時に手を滑らせてつけたものだ。 今でも結構記憶に残っているのだが、親指からは血がドバドバ出ていて、私は大泣きしながら先生に病院へ連れて行かれた。
当時の私は右と左の判断が咄嗟に出来ない子供だったので、いちいち親指を見ては「傷がある方が左だ!」と便利に使っていたものだ。
大きな怪我をしてこない人生だったが、この小さな傷跡はずっと残り続けている。多分これから一生の付き合いになるだろう。
これらの傷跡だが、普段生活しているうえでほとんど気にした事はない。 たまにその存在を思い出して「あぁ、そういやこんな傷あったな」としみじみするだけだ。
多分心の傷も似たようなものなのだと思う。 普段の生活で思い出す事は無くても、ふとした瞬間に「あっ、あんな事あったな」ってフラッシュバックしたりする。 それでちょっと落ち込む時もあるし。
まあ傷跡っていうのはそんなもんなんだろう。
