凡シュール

思考という呪い

凡シュールのエッセイ

2020年12月11日にnoteで公開した記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。

この頃の私は典型的な「模写は上手く出来るけど模写しか出来なくなった人」になっていた。

だって技法を自分の絵に変換するノウハウがほとんど無いんだもんよ。

当時の私みたいにここで停止してしまった人がたくさんいるんじゃないかなと思う。

現在お絵かき講座を出してチヤホヤされている諸先生方は、こういう日陰者たちの存在を認識してすらいないだろう。

ベッドに入っても、脳がフル回転して眠れない時がある。まさに今もそうである。 絵の事を考え始めてしまった。

私は最近イラストの練習をしている。色々な本を読みながら、様々な技法をさらさらと学んでいる段階だ。ぶっちゃけゲームならまだチュートリアルだろう。

これはとてもためになっていると思う。人体の描き方、各種塗り方、主線なしイラストの描き方、デフォルメイラストの描き方、光と質感表現の方法など。 どれも私が描きたい絵に通ずる技術である。

さすがにそろそろこの知識を自分の作品に落とし込みたいなと思い始めた。 色々な技法を知ったからこそだ。だが知識がまだまだ不完全だとも思う。オリジナルを描こうとするとペンが止まってしまう。 引き出しがないからだ。

一体どうすればいいんだろう。大まかなイメージは浮かぶのに。 何てもどかしいんだろう。

一番現実的な方法は、模写をしながら学んだ技法に落とし込み、それを徐々に自分好みに改変し、自分のオリジナルを形成していくことだ。 答えは出ている。あとは実行だ。 とはいえ絵以外にもやりたい事はある。

がんじがらめ。嗚呼まただ。 自分は真っ先に何をやるべきなんだ。何がやりたいんだ。分からない。 全部やりたいが正しい。だからこそ一つの事に打ち込めない。

集中が分散する。 脳を支配する。 思考は止まらない。

頼む、もう考えるのは疲れたんだ。 寝かせてくれないか。 だが頭は冴え渡る。思考が脳を支配する。

元々考え込みやすい性格で、気付いたら思考の迷路に迷い込んでいる。 まるで呪いみたいだ。

Recommend