世の中、新しいものが求められがちだ。
世間では新作が持て囃され、そこから流行も作られていく。
と思われている。
実際のところどうなのだろうか。
このエッセイでもちょくちょく書いている通り、私は最近『ONE PIECE』を最初から読み返している。
再読したきっかけは、最新話ですごい事になってるらしいというものだったが。
アラバスタ編など今読み返していてもめちゃくちゃ面白い。
つい夢中になって読み耽ってしまった。
アラバスタ編となると、私が小学生の頃…。
つまりもう20年以上前のものとなる。
全く色褪せてねぇ。
むしろ大人になってから読んだ方が刺さる。
そしてこの夏もRTA in Japanを楽しんだが…。
RiJには新しいゲームも古いゲームも関係なく出てくる。
走者はみんなやっているゲームを心から楽しんでいる。
というか、楽しんでなきゃRTAなんかやらんわな。
コメント欄なんかを見ても、古いゲームだろうが長く愛されてるという事が分かる。
それからこの夏休みの時期、本好きと言えば角川文庫や新潮文庫がやっている「夏の100冊」キャンペーンを思い浮かべるのではないだろうか。
このキャンペーンも最新作旧作関係なく、名作が選出されている。
実際、漱石や太宰、芥川をはじめ…
名作は色褪せない。
ちなみに私は夏といえば『ドグラ・マグラ』だと思っている。
まあここ数年読めていないが。
数ヶ月前はガンダムのジークアクスが流行ったものだが、ジークアクスきっかけでファーストガンダムを見始めた…なんて人も結構いたのではないだろうか?
他にも、近年かつての名作をリメイクする流れがずっと来ている。
結局何が言いたいかと言うと…
名作…つまり多くの人の感性を震わせた作品というのは、時代関係なく名作という事だ。
新しき物ばかり追い求めるのもいいが、少し足を止めて古いものをサルベージしてみるのも悪くないのではないだろうか。
感性に時代も国境も関係ないのだ。
だからこそ私も新旧関係なく、面白いものとたくさん出会いたいと思って生きている。