衝撃的な物と出会う幸福と不幸

凡シュールのエッセイ

2021年6月19日に公開した記事を移行したものです。


最近グラン・ヴァカンスという小説を読んだのだが、まあ衝撃的な作品だった。
SF小説ではあるのだが、ホラー要素あり、官能の表現も凄い。
言葉が音楽のように紡がれている。

こういう衝撃的な作品に出会う度に「本を読んでいて良かった」と思うのである。
まさに読書家としての幸福

一方、世の中でこんな素晴らしい作品があるのに、私がわざわざ文章を書く意味などあるのか? 疑問がわく。
意味なぞなくとも書きたければ書けばいい。
そんなことはわかっている。

だが、既にある作品が圧倒的なのだ。
私が誠心誠意込めたからといって、しょせん下位互換未満のような作品しか出来ない。
無力感。
天才との圧倒的力の差に絶望する。

何も生み出せなくなる。

そんな空白期間を経て、やはり何かを生み出したいという欲望が勝つ。
その繰り返しだ。
きっと死ぬまでこんなことが続くのだろう。

追記(2025年6月24日)

この時の私はやはりまだ出口が見つかっていないな、と思う。
ただひたすらクエスチョンマークがついている。

2度目の思春期といったところか。