2025年3月27日にnoteで公開した記事のリバイバル。
この2ヶ月後にはSNSそのものが欠陥構造だという論調に変わる。
SNSは情報過多すぎて疲れる。
だが、情報が多いからという理由だけで疲れるのではない。
更に深掘りしたのが今回の記事だ。
先日Whole Brainという本について少し書いたが、この中の4つの人格の考え方を発展させた結果、SNSが真に疲れる理由を言語化出来るようになった。
Whole Brainの4つの人格をざっと書くと以下のようになる。
例えば仕事中は1、イライラしてる時は2、オフの日は3、お風呂でリラックスしてる時は4。
同じ人でも人格はころころ変わる。
スイッチでモードが切り替わるようなものだ。
1→理性、社会的役割
2→本能、攻撃的な部分
3→無邪気、楽しい
4→共鳴、愛
以降1〜4と表記する。
情報が多いから疲れる、は少し違う
SNSが情報過多だから疲れるというのは完全な間違いではない。
だが、私は画集などが大好きで何冊でも読める。
好きなジャンルの小説を読み過ぎて疲れるという事もない。
たくさん情報を入れているのに疲れないのはなぜか?
読みたい時に読みたいものを読んでいるからである。シンプルな理由だ。
SNSはどうだろうか?
例えをいくつか出してみよう。
3の楽しい気持ちを満たすためにフォローしたイラストレーターさんが、ある日取引先の怒りを書き連ねた投稿でバズっていた。
怒りというのは思いっきり2である。
1のノウハウを求めてフォローした人が、ゲームの話ばかりするようになった。これは3。
好きな作品について語り合いたいからフォローしたのに(3と4)、日常の愚痴ばかり流れてくるようになった(2)。
同じ人でも日によって発言する内容、人格はころころ変わる。
つまり1〜4の情報が乱雑に入り込んでくる。
これがまさにSNSの疲れる理由である。
癒しを求めてSNSを始めたと思ったら、考えさせられてばかり。
知識を増やしたいのに何も得られなくなった。
まさに、タンパク質を摂りたいのにケーキを出された、みたいな事が延々と起きているのがSNSなのである。
そりゃ脳も疲れる。
SNSは基本人単位でフォローする事になる。
だが同じ人間でも1〜4はコロコロ変わる。
その1〜4の波に攫われて溺れそうになっているのが今のSNS疲れだ。
ではどうすればいいか?
冒頭に貼ったTwitter卒業式の記事にもあるのだが、なるべくカスタマイズ性が高いSNSをやる事だ。
例えば猫の写真が延々と流れてくるタイムラインを見て癒されたい。
(3や4の人格モードでいたい)
Blueskyなら猫フィードみたいなのをフォローすればいいし、mixi2なら猫コミュニティに入ればいい。
この人は合わないかもと思ったらミュートするなり何なりすればノイズは取り除ける。
noteも人単位のフォローだが、記事タイトルというクッションがある。
癒しを求めてる時に社会派なタイトルの記事をわざわざ読んだりはしないだろう。
タイトルである程度避ける事が出来るのである。だからまだマシ。
これはSNSに限らず、コンテンツの摂取のしかた全般に言える。
「せっかくの休みだし頭空っぽにして見れる楽しい映画見たいな〜」
これは思いっきり3の人格だ。
この気分の中ジョーカーを見る人はまずいないだろう。
ジョーカーは思いっきり2の恐怖を前面にしつつ4のエッセンスも取り入れられた作品である。
そう、コンテンツなら選ぶ事が出来る。
しかしSNSの他人の投稿は選べない。
ノイズが多いというのは、まさに3が欲しい時の1だったり、1が欲しい時の4だったりするわけである。
対策は、例えばBlueskyなら出勤中には仕事のノウハウ系フィードを見るようにする、クタクタの帰り道は癒されたいから綺麗な写真が流れてくるだけのフィードを見る、など使い分けるのが大切だ。
脂っこいものが食べたいなら唐揚げ、甘い物が食べたいならプリンを食べればいいのである。
まとめ
全てが乱雑なXでなくBlueskyやmixi2など、流れてくるタイムラインをある程度カスタム出来るSNSを使う。
自分がいつどのタイミングで1〜4を摂取したいのかよく考える。
これさえ守れば無駄に疲弊する事も無くなるだろう。