凡シュール

ヘンな教科書英語

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2025年5月8日にnoteで公開した記事のリバイバル

作業のお供が欲しくて最近はAudibleの書籍を漁っている。
しかしAudibleの適当な話題作を聴くと、やたらハズレに当たる。
もちろんいい本もあるんだけど。

胡散臭さMAXのスピリチュアル自己啓発、上から目線説教がひたすら続く言論系…。
タイトルの時点で弾けという話なのだが、なんか聴いてから判断したくなってしまうのだ。

雑に聴き流す用なので小説ではなくビジネス書や自己啓発、その他実用書を適当に聞き漁っている次第だ。

最近ハズレ本をたくさん引いているので、何かいい手段はないか。
お、Audibleの中にスピードラーニング英語があるぞ。これでよくね?無感情で聴き流せそうだ。

そんなわけで、スピードラーニング英語を流し始めた。
だが…

5分ともたなかった

理由その1。
なんかやたら話者のテンションが高い
「楽しく学びましょう!」みたいな導入はまるで子供向け番組ばりである。こわ。

実際の英会話パートも

Hi, Tom.

の喋り方が「ハァーーーーーイ!トム!!!」ばりのテンションなのだ。
海外ドラマで、こんなテンションで挨拶してる奴なんか見たことないぞ。

日本語でも日常で会うたびに「こんにちわぁーーーーーーー!」ってバラエティのオープニングよろしく挨拶される事ないだろ。おかしいだろ

理由その2。
あまりにも教科書英語すぎる。

はじめましてのお決まりの挨拶として

Nice to meet you.
Nice to meet you too.

が出てきた。
英語の教科書でもお馴染みのフレーズだ。

ネイティブ言わんやろ

ビジネス英会話ならまだしも、日常会話である。
日本語で言うと「はじめまして、よろしくお願い致します」
「こちらこそよろしくお願い致します」
と言っているようなものだ。

かに間違ってはいないのだが、初めて会った友達の友達がこんな挨拶をしてきたら「やたらかしこまってて変な奴だな」とは思うだろう。

言うとしてもせいぜい

I’m Ken. Nice to meet you.
Hi, Ken.

くらいなもんだろう。

My name is Ken.

みたいなのも、教科書ではお決まりのフレーズだ。
実は日常英会話では堅苦しい表現である。

日本語で言うと「わたくしの名前はケンと申します」くらいガチガチの言い回しだ。
確かに間違ってはいない。が、日常会話だとしたら硬すぎて不自然すぎる

I’m Ken. (ケンっていいます)

の方がよっぽど自然だ。

最近の学校教育の英語の教科書がどうなっているかは知らないが、少なくともスピードラーニングがネイティブとはかけ離れてる事がよく分かってしまった。
というか聴くに耐えなさすぎて5分ともたなかった。もはやギャグだろ

聴いてるだけで身体がムズムズしてくるのだ。なんか気持ち悪い
関西人がエセ関西弁を耳にした時ってこんな感覚なのかもしれない。

日本人がやたら英語話せない理由が全てこのスピードラーニングに詰まってた気がした。
これなら海外ドラマを繰り返し見てた方がよっぽどタメになる。
それかAI音声で勉強した方がよっぽどいい。

その後もAudibleで何聴けばいいか悩んでみた。
UIがひたすら探しづらい。
なんでジャンルごとにしか掘れないんだ。

とりあえず歴史科学分野の書籍に絞って聞き漁る事にした。
これなら明確なハズレを引く率は減るだろう。
作業のお供としてもちょうどよさそうだ。めでたしめでたし。

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