2025年3月17日にnoteで公開した記事のリバイバル。
結局情報収集はRSSフィードに回帰しようという結論になった。
この記事はXについて取り上げているが、結局SNSという構造そのものに限界を感じてしまった。
とうとうXのアカウントを消した。
今回消したのは15年くらい前に作ったメインアカウントである。
まずXのダメなところは誰しもが知っていると思うが、一応挙げておこう。
- アプリを起動した際にデフォルトでおすすめ欄が表示される。設定変更不可。
- 広告が増えた。タイムラインの2〜3個のポストの間に頻繁に挟まってくる(一応リストで回避可能)。
- その広告の質が明らかに落ちた。詐欺まがいのものや見るからに不快なものが増えた(これはコカコーラなどの大手が撤退した背景もあるらしい)。
- トレンド欄で常に何かが炎上している。いまやワイドショーだ。
- そのトレンドを見たら関係ないエロ動画が普通に流れてくる。有害指定サイトレベルだ。
- スパムとインプレゾンビの天国。
- イーロンがムカつく。
ざっと思いつくだけでもこれだけある。
元々上記の理由でアクセス頻度はかなり下がっていたが、今回晴れて垢消しという卒業に至ったわけだ。
Twitterから惰性で続けてただけ
前述の通り、私は約15年前にTwitterを始めた。
当時は画期的なサービスだった。ハッシュタグで同好の士をすぐ探したり、アニメやスポーツの試合をリアルタイムで実況したりしていた。
機能が見づらくなったり改悪はたびたびあったが、イーロンによる買収でそれが決定的になった。
そもそもサービス名まで変わっちゃったし。
一つの疑問を投げかけてみた。
仮にXがTwitterの変貌した形ではない完全新規サービスだったら始めていただろうか?
答えは否。こんな最悪SNS、誰が使うんじゃ。
結局はTwitter時代から惰性でアカウントを残していただけに過ぎない。
タイトルをTwitter卒業式としたのもそういう理由である。
Xなどというサービスは始めた覚えがない。
そんなわけで使う頻度は減っていたのだが、Xを辞めると本当にニュースとかの情報が分からなくなるなぁとかそんな感じで残していた。
ので、ちょっと一息ついた時にトレンドだけ見て「相変わらずバカばっかだな」と思ってすぐ閉じる日々だった。
いや、いらないな
Xで使い心地最悪になったとはいえ、母数の大きさというのは強みだ。
まだ数多くの企業アカウントはXのみで発信し続けている。
企業アカウントがmixi2かBlueskyに移行してくれたら喜んでみんなそっちに流れるだろうが、腰が重い企業が多いようだ。
これが辞められない最大の理由、という人も多いだろう。
が、冷静に振り返ってみた。
公式アカウントは最近YouTubeで情報発信しているところもだいぶ増えた。
ニュースが見たければニュースアプリを見ればいい。
Instagramで発信している企業も多い。
Xアカウントしかない企業の場合は、直接公式ページをチェックしに行けばいい。
こういう情報が一括で得られるのがXの利点だったが、代わりにノイズもたくさん拾ってしまうという欠点があった。
ノイズをなるべくカットする機能が欲しかったのに、なぜかノイズを強化したのが今のXである。
タイムラインを見てるだけで自動的にたくさんの情報が流れてくるのは、確かに楽だ。
でもこれはテレビをぼーっと眺めているのと何も変わらないのではないか?
だったら自分の必要な情報を取捨選択して、もっと能動的に情報を拾うべきではないだろうか。
Blueskyについて
最近はXから逃げ出してBlueskyを始める人も増えた。
私もその一人である。
BlueskyはまさにかつてのTwitterのような使用感で、余計な機能がない。
フィードという機能を使えば、自分の好きな投稿を積極的に拾う事が出来る。
例えばBlueskyでnoteについて発信している人を探したければ、noteフィードを登録すればいい。
普通のタイムラインとは別に、noteフィードが流れてくるタイムラインも表示出来る。
フィードは自作も可能。既存フィードを自分好みにカスタマイズする事も出来る。
このハッシュタグを拾う、このワードは拾わないなど、取りたい情報を自由自在に選べるわけである。
mixi2について
去年の12月から始まったサービスで、かつてのmixiとは全く違う使用感になった。
ユーザー単位のフォローというよりは、関心あるコミュニティに入って情報を得る・交流するという形式が主流かもしれない。
この感じはRedditに近いかもなと、Redditを始めてから思った。
コミュニティ内でもどのユーザーが投稿したかよりは、どんな投稿がされたかが重要視されている感じ。
ある程度コミュニティの常連みたいな人は出てくるだろうが、THEインフルエンサーみたいなのは生まれにくい仕組みなのかなと思う。
知らない人にはコメントしづらいと思うのが典型的な日本人だが(私もそうだ)、多彩なリアクションスタンプによってそれも解消されている。
スタンプで気軽に「すき」とか「かわいい」とかリアクション出来るのはいいシステムだと思う。
Misskeyについて
一瞬すごいブームになったのだが、少しアングラなイメージが強いかもしれない。
Misskeyといっても色々なサーバー(大手から個人レベルまで)があるわけだが、最大手のMisskey.ioについて触れる。
ローカルタイムラインはサーバー内のつぶやきが全て流れてくる。
さすがにこれはカオスすぎる。
というわけで、好きなチャンネルだけフォローしてホームに表示させるといい。
mixi2のコミュニティのような使用感になる。
このチャンネル機能というのが最初は少し分かりづらいため、この使い方に辿り着いた人は多くないのではないかなと思う。
mixi2が出てきてしまったのでその役割を奪われてしまった感はあるが、また違った空気(少し前のインターネット感がある)があって楽しいので、興味ある人は試してみるといい。
紹介した3つのSNSには共通点がある。
自分で見る情報をある程度取捨選択出来る点だ。
結局情報がたくさんあったところで1人の人間に捌ききれるものではない。
SNS疲れという言葉もよく聞くようになった。
noteだって見る記事はある程度取捨選択出来る。
おすすめ欄もあるにはあるが、デフォルトでフォロー中のみの表示に出来る。
公式の最新情報で「noteマネー始めました!」と見て一瞬ぎょっとしたが、note本体とは切り離されてるサービスっぽいので安心した。
あくまで姉妹サービスという位置付けかな。
それなら興味ある人だけ見に行けばいい。
これからもこういった、自分で得る情報をある程度コントロール出来るSNSが主流になっていくのだと思う。
Instagramって…
こうして考えると、Instagramは案外危険かもしれない。
似たような新興サービスが出てきたらすぐに取って代わられるのではないか?という意味である。
インスタは今のところビジュアル特化SNSとして独自の地位を維持している。
が、近年ちょっと迷走しているように見えるというか。
ストーリーズの追加に始まり、リールやら何やら…。
いつの間にかデフォルト画面がおすすめ固定になってしまい、フォロワーの投稿を時系列表示にするのに手間がかかるようになってしまった。
個人的に結構な改悪っぷりである。
トップ画面がごちゃごちゃしすぎているのだ。
Xと同じ轍を踏んでいるような気がしてならない。
インスタを運営するmeta社は、近年ThreadsというSNSをリリースした。
上記のBlueskyと近い時期だったように思うが、こちらはあまり話題になっていないと感じる。
というのも軽く触ってみた感じ「meta社がTwitter作ってみたらこんな感じ」でしかなく、それ以上でもそれ以下でもないのである。特化機能が何もない。
同じ会社だから「インスタと連携しやすい!」という利点があるが「それならインスタでいいじゃん」となってしまうわけである。
これならストーリーズをインスタ本体から分離して単体のアプリとして出せば良かったのでは?と感じるくらいだ。
本体はシンプルになるし、ストーリーズを求めてる人も引き続き楽しめる。両者の連携も取れるようにすればいいわけで。そっちの方が絶対いいじゃん。
あとインスタ・Threadsの気に食わない点がもう1つある。
通知欄がぐちゃぐちゃなのだ。
個人的には、通知欄にはイイネされたとかフォローされたとかそういう通知だけ表示してほしい。
が、インスタの通知は「◯◯さんが何の投稿をしました」とか「◯◯さんをフォローしてみませんか?」みたいな通知まで流れてくる。
いらねえ。
設定でそういうのをオフにしているはずなのに流れてくる。
いやいや、いらないですって。押し売り営業を断る人の気持ちである。
やっぱりXと同じルートを進んでる気がするなぁ…。
今はビジュアル特化SNSとして確固たる存在だけど、似たようなサービスが現れた瞬間に崩れ去る可能性が高い。
5年後には別のサービスに取って代わられてるかもなーと思う。
いらないものをどんどん付けてくるこの感じ
これって何かに似ているなと思ったら、キャリアケータイや家電量販店でPCを買うと大量のプリインストールアプリが入ってる現象に似てるなぁと思った。
いらないアプリがいっぱい入っているのである。
たくさん入ってたところで、使わない物だってたくさんあるわけで。
さらには購入時に光回線などの押し売り営業までオマケで付いてくる。似てる。
アプリがたくさん入っていたところで、使わなければ邪魔にしかならない。
まさに余計な物を入れるな!である。
いまやすっかりそういうところで買わなくなったわけだが。
オンライン便利だねぇ。
そんなわけでずいぶん長々と書いてしまったが、Xのアカウントはオサラバした。
といっても消したのはメインアカウントだけで、実は創作アカウントだけ残している。
これはあくまでもなんか作った時の告知用に過ぎず、せいぜい「告知する時は少しでも多くの人の目に触れるべきだ。使えるものは全部使おう」と考えているだけに過ぎない。
あのくだらないトレンド欄を見ることはもうないだろう。
さらばTwitter。さらばX。
そしてここまで書いてみたものの、最近SNSに触れる時間そのものが少なくなっていたりする。
ChatGPTが壁打ち相手になってくれるので、SNSで壁打ちしなくなったのも大きい。感想とかもChatGPTに共有している。
その方が好き放題言えるので。
あと創作が楽しくってな。いいことだ。