凡シュール

言葉の支配

凡シュールのエッセイ

2021年6月19日にnoteで公開した記事のリバイバル。
現在移行作業中のため一時的に読みづらくなっていますが後日修正予定です。ご了承下さい。

この頃から思想家の片鱗が垣間見える記事が多い。

言葉って何だろうか。

何を言いだすんだと思う人も多いだろう。言葉は言葉じゃないかと。 しかし、言葉なんてものはしょせん文字とか音の羅列が意味をもっただけのものにすぎない。 文字だってただの図形だ。 言葉を知らない人に何か言ったところで、伝わらない。

だが、言葉を識る者への言葉の支配力とは絶大なものだ。 たかが文字の並びに、人は感情を大きく揺さぶられる。行動を制限される時もある。 空想の世界に誘われる事だってある。

言葉とは何か? 他人と意思疎通をするためのツールだ。 自分の頭の中で渦巻いているだけの感情や何かを、相手に伝える手段だ。

言葉がないと、意思疎通は非常に困難になる。 実際に、英語が分からない日本人と日本語が分からない海外の人の意思疎通はとても大変なものである。

中学生の頃、嫌いな女子がいた。 私が嫌だと思う事を言ってくるからだ。 その時は、その子の言う言葉を”ただの音の集合体”としてしか捉えないようにしていた。 「言葉は魔法だ。だが、意味さえ気にしなければ音の集合体にすぎない」 そう考えていたからだ。 そのおかげで、嫌だったという事実だけで具体的に何を言われたのかは覚えていない。

言葉には魔力に近い何かがある。 言霊なんて言葉もあるくらいだ。

言葉一つでいい気分にも嫌な気分にもなる。幸せにも不幸にもなる。感情を乱されたりもする。 小説を開けば現実とは違う別世界に没入したりする。

何かうまくまとまらないけど、言葉の支配力って絶大だ。 不思議だなと思う。

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